2020年9月30日水曜日

1/144 ゲルフ(機甲戦記ドラグナー) 其の5

 本体の追加改造が終わりました。この後は地味なキズ消しや形状修正作業に移ることになるので、気分転換を兼ねて周辺装備の方を先に作っていきます。

【重力下飛行用フォルグ・ユニット”M.A.F.F.U”】
機甲戦記ドラグナーの世界では、メタルアーマーを重力下で飛行させるため「重力下飛行用フォルグ・ユニット」なるものが設定されており、地球連合軍では”リフター”、ギガノス軍では”マッフ”という名称まで設定されています。
マッフ(M.U.F.F.U)は「メタル・アーマー フィックスド フォルグ ユニット」の略称とのこと。正確には分かりませんが、METAL ARMOUR FIXD FORGE UNIT(メタル・アーマー用固定式推進装置)といったところでしょうか?つまりは全長17mメートル、重量60tの人型ロボットを重力下で飛行させるためのロマン兵器です。

以前に製作したマッフはロマン兵器の違和感を翼面積で補おうということで翼長を長くにしたのですが、今回は設定画に近い翼長に変更することとしました。


先ずは基本となる推進機部分から。
以前作ったものは単なるプラ板の箱組みで立体感に乏しかったので、今回は設定画をもう一度見直して吸気口らしき部分に少し傾斜をつけました。今回、設定画を見直して気付いたのですが吸気口らしき四角形をした開口部の外側にタービンエンジンの吸気口のような丸いパーツが有るようなので追加しておきます。



また、他のメタルアーマーのマッフにはちゃんと丸い噴射ノズルが付いているのにゲルフには無いことに気づきました。どうやって飛ぶんだ?なので今回、噴射口側の形状はオリジナルで作っています。それらしくみえるでしょうか?



主翼は1㎜プラ板2枚を張り合わせ、断面が翼っぽくなるように削って製作。少しだけでも前のパーツを使いたかったので。垂直翼は以前作ったマッフの翼を短く切って流用しています。






背中に負わせるので、できるだけ軽量化を図るためパテは使わずプラ板とプラ棒だけでの製作となりました。前回のものと比べかなり小型化してます。

ゲルフに取り付けてバランスチェック。良い感じです。







武装は塗装後に取り付けることにします。

今回はここまで。

2020年9月26日土曜日

1/144 ゲルフ(機甲戦記ドラグナー) 其の4

【膝関節】

膝関節の大腿部側は殆ど元キットのまま流用していたのですが、完成後に左の軸が根元から折れてしまいました。真鍮線を入れたりして一度補修していたのですがやはり折れました。そのままでは強度的に不安なのとドラグナーシリーズ共通の露出したポリキャップ露出を隠すため、今回は膝関節から脹脛にかけて新たに作り直すことにします。


露出したポリキャップを隠すためのカバーを兼ねた膝関節軸をプラ材で作り、脹脛側もプラ板で新規に作り、膝関節の後ハメとポリキャップカバーで制限される可動領域の拡充のため脹脛側にもポリキャプを入れて二重関節化しました。




以前のものと比較すると膝関節がしっかりとしました。関節強化のため作り直した脹脛により、脚部外装との隙間も以前に比べ隙間が埋まりました。
脛側の装甲も少し整形してエッジ出ししていきます。


【腕部】
全体のバランスを見直したところ、やはり腕が長すぎる印象です。作った当時はそんなに気にならなかったのですが、イメージ画と見比べても上腕が細長いことが原因のようです。

そこで上腕部をイメージ画に近い形状に太らせ、肘関節位置も3㎜程上に移動させます。丸い肘関節は最初の制作時に既存のポリキャップを使って限界まで小さい関節を作ろうと、当時の私が頑張った部分なので、敢えてそのまま残しました。
ついでに前腕と装甲との隙間もエポパテで埋めて整形し、肩関節軸も調整しました。




その他、今回の作業では頭部の左右差を微調整しています。
本体の大きな変更はこの程度にして、後はMAFFや武装の製作をすすめる予定です。

今回はここまで。


2020年9月6日日曜日

1/144 ゲルフ(機甲戦記ドラグナー) 其の3

 【胴体部】
胴体部の左前面下がりを解消するためエポキシパテを薄く盛り整形。
前面の逆台形も左右が揃うように整形します。以前は左右が歪んでいたのをスジボリと塗装で誤魔化していたのですが、今回はセンターを出してから板状に伸ばしたエポキシパテを湿布のように貼り付け、左右の形状が揃うように整形し直しました。
メタルアーマーの装甲材は金属ではなく複合素材という設定なので、当時、バイクのカウルのような曲面を意識して作っていた覚えがあります。なのでそのイメージは壊さないようにできるだけ曲面構成を守って整形しました。



それでも少しいびつになるので詳細にチェックしていると、元キットの胴体を切ったり詰めたり、幅増ししたりと、あれこれ繰り返した結果、胴体上部と下部、背中のバックパック部の位置に少しずつ歪みがあることが分かりました。
これを補修するとなると全体改修に及ぶので、ここは自分の歴史遺産と割り切って正面からの見た目を整えることにしました。

【腰部装甲】
腰の装甲(スカート)部分は腰関節と接する部分を平らにしてから左右の長さや表面の凹凸を均しました。元のバキュームフォーム製パーツに厚みが有ったので削っても穴が空くことなく、整形だけでそれなりに整いましたが、この部分も完全に歪みを直すことはできませんでした。過去の反省を残しておくことにします。


この後、胴体やスカートはキズ消しとスジボリをする予定です。

今回はここまで。次回は一番の補修箇所となる膝関節の予定です。

2020年9月3日木曜日

1/144 ゲルフ(機甲戦記ドラグナー) 其の2

 ゲルフのリファイン箇所を確認していきます。

今回の再生作業は細部のバランス調整と欠品パーツの再作成、破損した関節の変更程度で済ませ、できるだけ1988年に製作した当時の状態を崩さないように進めようと思っています。

【頭部】
頭部は、カメラ部分の左右バランスがとれていないので、この部分を調整する予定。
アンテナはすべて折れているので新造ですね。イメージ的には後頭部のボリュームがもう少しあった方が劇中イメージに近いのですが、ここを変更すると作成当時とイメージが大きく変わってしまう気がするので、敢えて触らないことにします。

カメラ上部の左右バランスがずれてます

【体幹部】
ここも前面中央の白ラインで左右バランスが取れてない(左側がやや下がっている)ので修正します。ここは製作当時から気になっていたのですが完成を急ぐため塗装で誤魔化した記憶があります。赤いコクピットハッチも角が立っていないので調整ですね。

左胸部のラインが下がってます

【腰部装甲】
腰の装甲は当時、バルサ材で型を作り自作のバキュームフォーマーで作成したものです。非常に精度が悪く、当時もそのままでは使えなかったので一部パテで形状変更していました。
あらためてセンターを出して確認すると、ここも左右バランスが悪い(胴と接する部分がガタガタ、左側の前方張り出しが3㎜ほど長く、右背面側は少し盛り上がっている)ので要調整。

左前が長く、背面も左右で歪んでます

【腕部】
腕部は少し長い印象があるので肘関節の接合部を詰めて調整する程度で良い様です。


【脚部】
左膝関節が折れてしまっています。元キットの部品を最大限使用していたので全体の重量増加もあり製作時に折れてしまったのを真鍮線で補強していた部分です。バンダイへ作品を郵送した際に再度折れてしまったらしく、その後に瞬間接着剤で補修していましたが今回チェック時にポッキリいってしまいました。元々ポリキャップ丸見えの箇所だったので全面改修が必要です。この部分だけは状況に応じて脛フレームごと作り直しが必要かも。



【MAFF】
アニメ設定上で「重力下飛行用フォルグ・ユニット」と呼ばれていた飛行用装備ですね。これで飛べるとは思えませんがマジンガーZの頃からお馴染みのロマン装備です。残念ながら当時作ったものは片方しか残っていませんでしたので新規作成となります。
過去は劇中の飛行シーンを参考にしたり、これなら飛べるかも?という思いから長い翼を作ってみたのですが、当時B-CLUBから長すぎて撮影しにくいので短いのも欲しかったと改善点のアドバイスをいただきました。なので33年ぶりとなりますが短いものに作り変える予定です。

長さは2/3くらいに短縮して作り直す予定

このあたりをポイントにして、次回から作成していこうと思います。

2020年8月19日水曜日

YAMIYA スプレーワークペインティングブースⅡ購入

  普段は青空缶スプレー塗りと室内での筆塗りで済ませているのですが、青空塗装は天候に左右されるので、最近になって室内で作業を完了させたいと思うようになりました。

加えて、昨今はいろいろな器具が比較的安価で揃えられるようになり、エアブラシを導入した方が缶スプレー塗りよりもコストが抑えられるのでは?とも思うようになり、先だって勢いで13,000円程の中華製のコンプレッサー(エアブラシセット)を購入してしまいました。

しかし、室内でエアブラシを使うには塗装ブースなるものが必要なことが頭からぽっかりと抜けてしまっていたので使うことができませんでした。そこでいろいろと塗装ブースのことを調べ、自作が良いのか製品を買ったほうが良いのか悩んだ末にタミヤのスプレーワークペインティングブースⅡ(ツインファン)が良いなあという結論に至りました。

ですがこの製品、定価27,280円(税込み)で実売価格も25,000円程度と他社製品よりも高価。比較的値引きの良いAmazonやヨドバシでも18,700円くらいしており、加えてコロナの影響でなかなか入荷せず、入荷したかと思えば転売屋と思しき人たちが買いあさってしまう(酷い方は40,000円くらいで転売してるようです。そんなの買いませんけどね)のでタイミングを逃していました。

ところがです、Amazonを覗いていると16,731円という破格で販売されているではありませんか!。これならワンランク下のシングルファン型と殆ど変わらない価格。ただし商品説明では中古品となっていたので急いで調べました。販売者は「Amazonアウトレット」で、私は知らなかったのですが、Amazon基準で外箱が痛んで通常の商品としては販売できなかったり開封後返品となった品物をAmazonがアウトレット品として販売していたのです。今回は10個程度がアウトレット価格で販売されていました。
すると私がAmazonアウトレットのことを調べているうちに残り4個になったので慌てて購入。本日無事に手元に届きました。

外箱にはAmazonアウトレットの検品済みシールが貼られてました

さて品物はというと、やはり一部開封されているようで、外箱や内箱を留める梱包テープの一部が「Amazonアウトレット」のロゴ入りのものが貼り付けられていましたが、中身は新品。お得に購入することができました。




但し、開封してみるとすごく奥行きが深いので、使用するには置き場所を整えなければならず、部屋の不用品整理や模様替えを余儀なくされるため、まだ暫くは使えそうにありません。できるだけ早めに使えるようにしたいと思います。

2020年8月18日火曜日

1/144 ゲルフ(機甲戦記ドラグナー) 其の1

  再生4体目は、1987年2月から翌年1月まで放映されていた「機甲戦記ドラグナー」に登場するギガノス帝国軍のメタルアーマー「ゲルフ」(バンダイ製 1/144)です。

 

これは番組放送当時の1987年、私が高校生の時に製作したもので、番組が後半に入った同年9月に登場したゲルポック少佐の搭乗機をイメージしたものです。
キャラクターもののプラモデルは番組放映前から設定画や準備稿を基に金型が作られるので、バンダイ製キットはすべて設定画寄りのデザインで作られていました。
これはこれでよくできていたのですが、機甲戦記ドラグナーは設定画と作画のデザインが大きく異なっていて、劇中のイメージでプラモデルを作ると形が全然違い愕然となる問題が巷で発生してました。

ゲルポック隊は劇中でたったの2話しか登場せず、しかも設定画とは異なり等身が高く腕や脚が長い独特のスタイルで画面内を所狭しと活躍していたので、キットを基に作成を始めたもののイメージ通りに作り進めると殆どのパーツを手直しするか作り変える必要があったので、最終的には4か月くらいかけてのセミスクラッチとなりました。

その甲斐あって、バンダイが当時発刊していたB-CLUBという雑誌の読者投稿欄で製作記事付きで掲載していただき、高校最後の思い出となりましたが、このゲルフの制作をもって私は模型作りを約30年間中断することになりました。当時は就職とかいろいろ忙しかったですからね。

 製作から約30年を経て実家からサルベージしてきたときには埃だらけで、ところどころパーツが折れたり欠品したりの状態でしたが思いのほか原型を留めていました。

しかいし改めて細かく見返すと、左右の均等がとれてなかったり勢いで作った部分があったりと気になる点が見えてきました。

ボディ前面のシンメトリが揃ってないです・・

マッフは片方のみ現存

コーキングガン後ろが欠損

パーツごとに分解して細かくチェックしていきます

今回は壊れた部分を補いつつ、気になる部分を少し手直ししていきたいと思います。