2022年2月12日土曜日

1/144 ゲルフ 其の九

 ゲルフの製作記事も、今回でようやく終了となります。






最初にこのキットを完成させたのが1988年。その後、実家で陽の目を見ることなく壊れたままになっていたものを、もう一度作りな直そうとレストアを開始したのが2020年8月。
途中、仕事で作業を中断することもあり、ようやく全ての作業を終えたのが2021年12月と、実にレストア完了までに1年4か月を要しました。

各パーツの基本的な形状は変更せず、面出しやパーツ調整で

全体的に凝縮感を増した体形に変更し、

カラーも、ゲルポック機の設定に近い濃緑に変更。

33年の時を経て、ようやく復活しました。

完成記念にバックをつけた画像も・・



さて、これでようやくゲルフをレストアするすべての作業が終了しました。
思い出のプラモデルのレストアを始めた目的のひとつが、このゲルフのレストアでした。ゲルフの作業が完了したことで、少し力が抜けたような感じになってしまいましたが、少し作業をお休みして、次は銀河漂流バイファムから「ディルファム」を作る予定をしています。

バンダイスピリッツでは、HG化したドラグナー1の発売を受けて、これまでなかなか再販の無かったドラグナーの旧キットの一部がセットになって販売されることに。
他のレストアが進まないのに、ついついゲルフ3体とファルゲンのセットを予約してしまいました。

元キットとの比較対象
頭部や胴体、大腿部はキットからの流用で製作しています。

元々はこのゲルフもバンダイのキットからの改造なのですが、とても同じ改造をする気力はありませんので、予約品が届いたら小改造で三機並べたいと思います。
やはりゲルフは3機並んだ姿が見たいですね。



1/144 ゲルフ 其の八

 ゲルフの製作記事もいよいよ大詰め、塗装に入ります。

【白ライン】
先ずは、頭部や胸、両袖、スカート、脚の外側にある白ラインを塗ります。
使った塗料はタミヤラッカー缶のインシグニアホワイトです。
今回はラッカー塗料でベースを塗り、タミヤアクリルでドライブラシを重ね、墨入れ、汚しの後に水性トップコートを掛けることにしました。
塗り分け後は三日ほど乾燥させてから、マスキングして保護します。

塗り分け完了
【ベース色】
白ラインや、後で赤く塗る胸のコクピットハッチなどをマスキングし、ベースとなるグレイグリーンとライトゴーストグレイで塗り分けます。ゲルポック少佐機のカラー設定画を見ると、零戦のような濃緑色と明灰色が指定されているのですが、劇中のイメージはもっと青味の強いグリーンに見えます。
約30年前の私は、ネイビーブルーとグリーンを好みで調合した色をエアブラシで塗っていました。今回は既に販売終了しているカードゲーム「サンライズクルセイド」に描かれているゲルポック少佐機のカラーを再現することにしました。

基本ベースとなる塗り分けが完了




基本の塗り分けが終わり、完全に乾燥させたところで、パネルごとの変化をつけるため同系色での塗り分けをします。ここは筆塗りで。



【ドライブラシ】
基本色での塗り分けが完了したので、いよいよドライブラシでボディ全体にグラデーションをかけていきます。
使ったのは、NATOグリーン、オリーブグリーン、フラットグリーンで部位ごとに少しずつ変化をつけています。

ドライブラシで全体のグリーンの明度を上げます


【マーキング・デカール】
ドライブラシをかける前に、大きなギガノスマークなどを入れていくのですが、今回は塗り分けではなく、市販インクジェットプリンターで自作するデカールシートを使いました。
コクピットハッチも赤く塗ります。製作過程の画像を撮り忘れていましたがマッフに取り付けるミサイルランチャーや増槽タンクも接着しました。




【デカール】
その他の細かなデカールは、ガンダムデカール・ジオン軍MS用③を使いました。いろいろなマークが入っているので便利ですね。
ここでアクシデント発生です。デカールを貼っている最中に膝関節軸が折れてしまいました。最初は再接着で凌ごうかと思いましたが、なにかと力が掛かる部分ですし、最初の工作が雑だったこともあり、作り直すことにしました。

右が壊れた前期、左が作り直した後期の部品
ついでに形状も変更しています

【塗装完了】
膝も治り、頭部カメラと前腰部装甲のセンサー部分にブルーのラピーテープを貼りつけ、仕上げに水性トップコートの艶消しを全体に吹いて塗装も完了。

完成の詳細は次回で。

1/144 ゲルフ 其の七

 今回でゲルフのパーツ工作は終わりです。

【武器類】
ゲルフの設定上の標準武装としては、75mmハンドレールガンSSX7型と、白兵戦用レーザーサーベルとなっており、レーザーサーベルは実体刃にレーザーを展開する構造となっているようです。あまり劇中で使っている印象は無かったですね。
私は、ドラグナー31話「月からの刺客」と32話「復讐の狙撃兵」に登場したゲルポック少佐が駆る深緑のゲルフをイメージして製作していますので、ここはゲルポック少佐が多用したコーキング・ガンを持たせることにします。

前に作った時も同じくコーキング・ガンを作っていますが、設定画が見つからないため、本編を何度も見返しながら作った記憶があります。なので、昔作ったものが私の中では一番設定画に近いのではないのかと思うのですが、持たせた時のイメージ優先で作ったので少し大きめでした。

昔に作ったものです。ストックは折れて無くなってます
今回は、昔作ったものの補修に合わせ、設定に近い大きさでオリジナルデザインのものも作ることにしました。
オリジナルのものは、各パーツごとに製作

マガジン付でポンプ式、伸縮式ストック
と、基本設定は同じグレネードランチャー

昔作った方も少し銃身を短く、ストックを新規で補修

レーザーサーベルは、いくつか設定画が見つかったものの絵によってデザインが異なるためプラ板とプラ棒で、デザインごとに2本作ってみました。
上はレーザーサーベル単体での設定画に近く、下はゲルフの設定画に描かれていたサーベルに近い形状で作っています。下の方がイメージに合うのでこちらを採用しました。
武器類の完成です




【背面ノズル】
武器を作ったところで、背面のノズルを作り忘れていることに気づきました。
材料はノズルは昔作ったものをベースに市販の丸モールドパーツやプラパイプなど。大気圏内仕様ということで、少し航空機っぽい形状にしています。

丸モールドの中央をくり抜き、プラパイプを中に仕込みます

こちらが昔のもの

こんな感じになりました

欠損していた一部の指パーツも忘れていたので、プラ材の削り出しで作り直しました。残っていた指は表面を整えてそのまま使いますが、右掌だけは武器の持ち替えのため、前後分割し、100均ナノブロックを仕込んで差し込み式に変更しています。
白い部分が新しく作った指です

これにて全パーツの製作が終わりました。


次回は塗装編です。

2022年2月11日金曜日

1/144 ゲルフ 其の六

 2020年9月以来の投稿となります。

マッフの製作記事を投稿後、またもや1年ほど製作がストップしてしまい、その後の製作過程についてはホビコムの製作日誌に記録していましたが、改めて製作過程をまとまておきたいと思います。

【左肩動力パイプ】
左腕の付け根から左肩アーマーに繋がる動力パイプ(?)は、密巻きスプリングのままでは古さが否めないため、アルミ針金の芯とプラパイプで作り直しました。

プラパイプを輪切りにしてアルミの針金に通し・・

動力パイプの完成

垂れ下がった感じになるように曲り方を調整
【脛部装甲・手首の段加工】
膝下装甲は、形状の調整だけでは頼りない感じだったので、足首部分の装甲カバーが別パーツに見えるよう段加工しました。同じ要領で手首も袖をつけてます。
ついでにサフを吹いて全体のバランスチェックです。
足首カバーの上部に薄くエポパテを盛り、段差をつけます

視覚的に足下のボリュームが増して、安定感が出ました

因みに、この時点で背面はこんな感じです

【スジ彫り】
全体の工作が終わり素体が完成したので、ここからはスジ彫りを施していきます。
主な部分は、胸部、脛カバーの側面、そして腹部です。
腹部は前方が別カバーで形成されているように見せたかったので、太めのスジ彫り。
胸部と脛カバーの側面は、緩やかな曲面で形状の変化に乏しいので、パネル構成されていると見えるように、細いスジ彫りを複雑に入れていきました。
全体のバランスを考えながら、スジ彫りを入れていきます



サフを吹きなおして、基本的なスジ彫りを終えた状態の完成です

ここからは、細かく切ったプラ板やプラペーパー等を貼り付け、溝や段落ちを入れて、さらにディテールアップしていきます






ディティールアップ完了
ディテールアップ完了です。残るは武器類の製作と、掌の補修。そして塗装です。
続きは次の回で。