本体の製作が終了したので、いよいよディルファムの塗装に入ります。
ディルファムはホワイトとグリーンの機体色ですが、本編映像を見る限り、ホワイト部は極淡いグレー、グリーン部は淡いオリーブグリーンといったところです。
今回も缶スプレーでのお手軽下塗りとドライブラシで塗ろうかと思ったのですが、さらにお手軽な缶スプレーの重ね塗りで済ませることにしました。
ホワイト部はタミヤラッカー塗料のロイヤルライトグレイを下地にオフホワイトを重ね、グリーン部は同じくタミヤのパークグリーンで明るい下地をつくり、その上にオリーブグリーンを薄く重ねていきました。
関節部の濃いグレーはタミヤアクリルのジャーマングレイにクリヤーブルーを混色して青味の入ったグレーに、首元はレモンイエローを筆塗り。筆ムラが出ないように、タミヤアクリルを水希釈して重ね塗りしています。カメラの周囲やビームガンも同じグレーで塗装しています。カメラの内部はパークグリーンにクリヤーブルーを混ぜたものを塗りました。
左肩の盾に合うで数字のデカールが無かったので、マスキングシートで「5」を切り出し、オフホワイトを薄く吹いています。
塗料がしっかりと乾燥したところで、エッジ部分を眼の細かいペーパーで擦り、下地色で立体感を出し、スジボリに沿って少しブラウンの濃いグリーンや淡いグレーを薄く塗りパネルラインにメリハリを出していきます。
今回はアニメ本編を意識して、やりすぎない程度の汚し表現に留めることにしたので、タミヤのウエザリングマスターでハイライトや煤の汚れを気持ち程度に重ねて、仕上げに艶消しの水性トップコートを全体に吹きました。
この後、カメラのレンズを表現するためグリーンのレジンを流し込み、お日様の下で硬化させて完成です。
右から、右脛再生・太腿大型化・腹部改修・腕延長 |
左から、元キット・各部改修中・改修完了 |
アニメ本編放映当時の記憶の限りでは、ディルファムの活躍シーンは殆ど記憶に無く、いわゆるヤラレメカという印象だったのですが、最近になって本編を観返してみました。
銀河漂流バイファムは、ガンダムシリーズのように特別な才能や能力を持った主人公が突然に主役ロボットを操縦して偶然にも敵を倒すような設定ではなく、14歳の主人公ロディが必然に迫られてRVの操縦を学び、仲間と共に徐々に成長していくというストーリーであり、主人公たちが初めて搭乗する機体がこのディルファムなのでした。つまりディルファムは地上での残存兵力、若しくはロディ君たちの練習機としての見せ場を担っていた訳であり、それゆえ過激な戦闘シーンでの登場は少ないのですが、ある意味では主役機のバイファムよりも物語に大きく貢献している機体でありました。暫く再販が無かったため、このキットを手に入れることが難しくなってきたと思っていた矢0先にHGバイファム発売のニュースと共に、ディルファムを含む旧キットのセット販売もアナウンスされたので、ベルウィック星でのディルファムの雄姿を再現するため、あと2機は作りたいところです。
ディルファムには瓦礫が似合う・・ |
今回、操縦席となるポッドまで手が回っていないので、そのうち仕上げようと思いますが、ディルファムはこれにて一旦完成とします。
次なる再生キットは再販記念ということで、同じく銀河漂流バイファムからバーツくんの赤いRVになる予定です。