2022年10月8日土曜日

№5 1/144 ディルファム その5

 本体の製作が終了したので、いよいよディルファムの塗装に入ります。

ディルファムはホワイトとグリーンの機体色ですが、本編映像を見る限り、ホワイト部は極淡いグレー、グリーン部は淡いオリーブグリーンといったところです。

今回も缶スプレーでのお手軽下塗りとドライブラシで塗ろうかと思ったのですが、さらにお手軽な缶スプレーの重ね塗りで済ませることにしました。

ホワイト部はタミヤラッカー塗料のロイヤルライトグレイを下地にオフホワイトを重ね、グリーン部は同じくタミヤのパークグリーンで明るい下地をつくり、その上にオリーブグリーンを薄く重ねていきました。


関節部の濃いグレーはタミヤアクリルのジャーマングレイにクリヤーブルーを混色して青味の入ったグレーに、首元はレモンイエローを筆塗り。筆ムラが出ないように、タミヤアクリルを水希釈して重ね塗りしています。カメラの周囲やビームガンも同じグレーで塗装しています。カメラの内部はパークグリーンにクリヤーブルーを混ぜたものを塗りました。


左肩の盾に合うで数字のデカールが無かったので、マスキングシートで「5」を切り出し、オフホワイトを薄く吹いています。



塗料がしっかりと乾燥したところで、エッジ部分を眼の細かいペーパーで擦り、下地色で立体感を出し、スジボリに沿って少しブラウンの濃いグリーンや淡いグレーを薄く塗りパネルラインにメリハリを出していきます。
今回はアニメ本編を意識して、やりすぎない程度の汚し表現に留めることにしたので、タミヤのウエザリングマスターでハイライトや煤の汚れを気持ち程度に重ねて、仕上げに艶消しの水性トップコートを全体に吹きました。

この後、カメラのレンズを表現するためグリーンのレジンを流し込み、お日様の下で硬化させて完成です。




右から、右脛再生・太腿大型化・腹部改修・腕延長


左から、元キット・各部改修中・改修完了

アニメ本編放映当時の記憶の限りでは、ディルファムの活躍シーンは殆ど記憶に無く、いわゆるヤラレメカという印象だったのですが、最近になって本編を観返してみました。

銀河漂流バイファムは、ガンダムシリーズのように特別な才能や能力を持った主人公が突然に主役ロボットを操縦して偶然にも敵を倒すような設定ではなく、14歳の主人公ロディが必然に迫られてRVの操縦を学び、仲間と共に徐々に成長していくというストーリーであり、主人公たちが初めて搭乗する機体がこのディルファムなのでした。

つまりディルファムは地上での残存兵力、若しくはロディ君たちの練習機としての見せ場を担っていた訳であり、それゆえ過激な戦闘シーンでの登場は少ないのですが、ある意味では主役機のバイファムよりも物語に大きく貢献している機体でありました。暫く再販が無かったため、このキットを手に入れることが難しくなってきたと思っていた矢0先にHGバイファム発売のニュースと共に、ディルファムを含む旧キットのセット販売もアナウンスされたので、ベルウィック星でのディルファムの雄姿を再現するため、あと2機は作りたいところです。







ディルファムには瓦礫が似合う・・



今回、操縦席となるポッドまで手が回っていないので、そのうち仕上げようと思いますが、ディルファムはこれにて一旦完成とします。

次なる再生キットは再販記念ということで、同じく銀河漂流バイファムからバーツくんの赤いRVになる予定です。

№5 1/144 ディルファム その4

 ディルファムのバックパック可動部分の改造からです

元キットの可動部分は金属製の軸を通す部分が大きく目立つので、設定画に近いデザインにして尚且つ上に跳ね上げる可動をさせたいところですが、可動軸位置を外に出せば軸受けが出っ張ってしまうので、引き出し式に変更しました。

真鍮線の軸を入れ

軸受けがバックパックに収まるように改造


一度引き出してから跳ね上げ

閉じる時には押し込んで面一に

【頭部】
ディルファムの頭部は二個の大きなカメラとアンテナだけのシンプルなデザインで、元キットの形状も良いので部分的に削り込む程度。折れいていたアンテナをブラ棒で作り直し、カメラは少し大きめのアフターパーツを組み込みました。このあたりは設定画よりもアニメ本編の印象を重視しています。




【腰アーマー】
腰の両側に付く三角形のアーマーは1個欠品してましたので、お湯まるで複製しボールジョイントを組み込んでいます。


【前腕の形状変更】
これで本体の改造を終えたと思い、バランスチェックのためパーツを組んでサフを吹いてみましたが、どうにも前腕のボリュームが有りすぎることが気になりました。

どうしても気になったので、今更ながら形状変更です。
前腕の内側をはぎ取り、肘に向かって窄むようにプラ板を貼り直して整形しました。
左が形状変更後

【全体チェック】
前腕の形状も変更し、腰アーマーも取り付けて本体の改造終了です。
ポッドと武器、握り手は少し手を加えて終了。次回の塗装編で終了となります。










2022年8月7日日曜日

№5 1/144 ディルファム その3


仕事が忙しくなってきたので作業はゆっくりです

【股関節】
股関節はジャンクパーツから探してきたボールジョイントを組み込みました。
これで踏ん張りの効いた立ちポーズが決めれます。





【前腕と肘関節】
前腕は設定画や劇中の姿を見る限り、肘に向かって窄んでいくのですが、キットはゴン太です。しかし設定画に近づけると肘関節部のゆとりが無くなってしまうので、少しの幅詰めと2㎜の延長で近づけることにしました。
肘関節は丸い関節部分を一旦切り取り、後ハメできるように加工しました。

肘関節を一旦切り取り
肘関節を埋め込むように部分的に幅詰め
肘関節の下半分をプラ板でブリッジして
新しい後ハメ用の軸を作りました
腕の長さは良い感じ

 【肩関節】
肩関節はポリキャップの劣化によりユルユルになっていたので作り直すことにしました。
ついでに、迫り出し機構も組み込んでみることにしました。

5㎜角棒から関節パーツを削り出しで作っていきます。
ディルファムの肩ブロックは装甲も何も無い、ただの四角いブロックなので関節を隠すことができません。なので、勝手に関節ブロックのようなものを設定して作業していきます。
勿論、図面無しの現物合わせです。

肩ブロックと関節軸

左右分を作ります
胴体側の受けは元のポリキャップを流用です。
受け軸の位置を肩関節迫り出しのため前方にずらします。
ついでに首の後ハメ用に余ったポリキャップを埋め込んでおきました。

ポリキャップを胸側へ移設

ついでに首の軸受けとなるポリキャップも仕込みます


肩関節ブロックを組んでみます。いい感じです。


【上腕と肩】
上腕も前腕同様に2㎜の延長。腕全体を長くしてディルファム特有の巨人感をだします。
ディルファムの肩と上腕のつなぎ目は斜めになっています。デザインとしてはとても良いのですが、上腕の回転軸が斜めになっている所為で上腕をロールした時に不自然な隙間ができてしまいます。
ここを元デザインのままで何とかしたかったのですが、どうにも良いアイデアが出なかったので、回転軸を上腕の付け根から少し下に作りなおすことにしました。
後から、肘関節の上にロール軸を設ければ良かったと後悔しました。
肩は作った肩関節ブロックがそのまま収まるように元パーツを加工して接着します。
肩は90度上げられるように加工

上腕のロール軸を下にずらしてます

肩の回転軸は肩を90度上げれるよう少し高めの位置にずらしています。
胸を張ったり・・

狭めたりができるようになりました

本体のおおまかな工作は終了。残るは背中・・

肩と上腕が完成しました。
首は少し短くするつもりでしたが、関節分だけ肩幅が広くなったのでそのままにしておきました。

さて、この後は最大の難問となる背部が残っています。

この背部カバーの開閉軸をどうするか思案中です。
では、今回はここまで。